#9  「これだけで、幸せ」小川糸さん

「食堂かたつむり」、「にじいろガーデン」、「つるかめ助産院」など数々の本を出されている小川糸さん。

彼女のエッセイ「これだけで、幸せ 小川糸の少なく暮らす29ヵ条」を読みました。

 


 

特に、「第3章 シンプルで豊かなモンゴル 自由を愛するベルリン」が面白かったです。

ゲルの究極のシンプル生活、ベルリンの人々がお互いを認め合って他人と比べずに生きる様子など、私もいろんなものをそぎ落として、シンプルに自分らしく生きたいなと思いました。

お気に入りのものに囲まれて暮らしている小川さんですが、なんと携帯電話を持っていないそうです。

固定電話があるからそれで充分、とのこと。

ご友人に手紙を書くのも、ガラスペンにインクをつけて・・・ととっても丁寧な暮らしぶり。

「つるかめ助産院」でも、助産師が手元にあるなんの変哲もない便箋に、手作りの押し花で飾りをつけて手紙を書く場面があります。

離島のため、手軽に素敵な便箋が手に入らない故に自分で作っているという描写なのですが、私はこの場面にいたく惹かれました。

「簡単に手に入れるのではなく、相手を想いながら自分の手を動かしてみる」とこを、日常生活に取り入れたいと思ったんです。

私も普段はガラケーを持ち歩き、家にスマホは置いていきます。

学生時代の友達と連絡を取るのも、LINEやメールではなく、文通です!

テレビ番組も気になるものを録画して、時間を決めてみています。

だらだらと受け身でテレビを見ることはありません。

私は、いつもかも人に支配されるのは苦手ですし、もともと人と群れて行動するのはあんまり好きではありません。

自分の好きなタイミングで、好きなことをしたい。

スマホをいじっていると時間がどんどん過ぎていきませんか?

テレビを見ていてなにもできずに終わったことはありませんか?

誰かと食事に行って、相手をスマホに取られてさみしい思いをしたことはありませんか?

小川糸さんの暮らしを見ると、これまで当たり前に行われてきた人の営みを大切にしているな、と感じます。

身軽に生きたい人におすすめの一冊です。